2008年04月26日

怪談新耳袋 絶叫編がひどかった

怪談新耳袋と言えばショートドラマ形式のホラーで、超短編ながら全部で全シリーズで100話以上あります。一話5分しかないのでオチの説明はほとんどありませんが、その怖い話のシチュエーションも様々、監督もいろんな人が参加しているのでバリエーションがあって楽しめます。純粋なホラーだけでなく、怖くはない「ちょっといい話」なホラーやSFちっくなホラーも混ざってます。

通常のシリーズの他に劇場版もあって、長篇が二作、オムニバスが一作あります。

自分もホラー好きなので一通り見ましたが、怖い話としてのおすすめは「ふたりぼっち編」の第71話「訪問者」、玄関扉の上からのぞく「何か」の怖さもさることながら、そいつを飼ってしまう友達がもっと怖い。  
あとは劇場版オムニバスの「夜警の報告書」も面白いです。何が出ても「気のせいですって」ですませてしまう林泰文がかっこよすぎ(笑)。

去年新しい新耳袋として「絶叫編」が出たんですが、貧乏なので旧作になるの待ってました。やっと借りて観たんですが、その内容にとてもがっかりです。

絶叫編は50分の長篇が二作、「右・牛おんな」「左・黒い男たち」で構成されています。

牛おんなはタイトルから想像が付くとおりの話で、牛おんなが若い男女を次々と襲っていく・・・とこう書いてしまうと観も蓋もないですが、そのままです。

黒い男たちはホラーというよりはSFですかね。子供の頃のスナップ写真が突然郵便受けに届き、その裏には「たすけて」という意味深なメッセージ。地元を訪ねていくうちによみがえってくる子供の頃の忌々しい記憶、と最初は面白そうなんですが、そのままたいしたオチや恐怖ポイントもなく、尻つぼみで終わってしまいます。

どちらの話も、いつもの5分の話に不要なシーンを足して無理矢理延長した感じで、メリハリがなく、ダラダラと話が進行していきます。牛おんななんかはキャラクターとしては魅力があるだけに残念。どちらも5分枠でやればそれなりに面白かったかも。唯一楽しめるのは、主演の小出早織をはじめとする役者が左ではいい人達なのに、右では今風のムカつくDQNを演じていてギャップが面白いくらいでしょうか。

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