2006年07月11日

昔の東京ってマトリックスよりSFっぽい

最近邦画が頑張っているようで、その火付け役でもある映画がこの「ALWAYS 三丁目の夕日」だと思います。DVDは“270万人が泣いた!”なんてキャッチコピーで、自分ものその270万人に含まれたかったんですが、残念ながら公開当時日本におらず、はぶられてしまいました。ですがありがたいことに知人がDVDを送ってくれたのでやっとこさ見ることが出来ました。

舞台は東京、昭和三十三年。東京タワーは当時建造中で、ダイハツミゼットが現役の頃。小さな自動車工場「鈴木オート」と、その向かいに駄菓子屋を構える文学崩れの芥川を中心に、下町の出来事をほのぼのと描いています。

ストーリーとかは置いておいて(じゅうぶん泣ける暖かいお話ですばらしいのですが)、興味深いのが昔の東京の再現。駄菓子屋や町工場など、ごみごみした下町の雰囲気よく出てますし、表に出れば都電の横をダイハツミゼットが通り過ぎる。空を見上げれば東京タワーがまだ完成してなかったりする。とにかくその辺の雰囲気の再現がうまくて興味深いです。もちろんハリウッドの映画なんかに比べたらCGなんかもあらが目立つわけですが、昔の東京を雰囲気を味わうには十分です。

自分からしたら、生まれた時から建ってる東京タワーが建造中なんてのはもはやSFです。車だって今の常識からすれば「不思議な形の三輪車」だし、下町のごちゃごちゃした雰囲気はサイバーパンクに通じるところがありますね。時代劇とかで江戸だのなんだのは見慣れてるけど、こういうのは見慣れてないからすごく新鮮です。極論ですがSF映画みたいでした。

鈴木オートの子供の演技が下手だとか、お医者さんのエピソードが浮いてるとか、話があまりにベタだとかは気にしないで楽しみましょう。


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