2005年01月27日

アナザーマインド

1998年スクウェア製のプレイステーションソフト。
近所のブックオフで105円で投売りされていました。発売当時から知っていましたが、やってみたいなぁ程度だったのでそのまま。発売後7年目にしてようやくプレイ。結果、アインハンダーと並ぶスクウェアの名作でした。

実写によるアドベンチャーゲームで、筧利夫吹越満山下真司などゲームにしては豪華なキャストが出演しています。主役をはるのは松下恵という女の子なのですが、残念ながらこの人はよく知りません。
ちなみにパッケージもゲームの中身も、ややギャルゲーである事は否めません(笑

主人公は松下恵演じる女子高生「葉山瞳」と、その頭の中に意識だけが宿ってしまった「あなた(プレイヤー)」で、自分は誰なのか、なぜ葉山瞳の頭の中にいるのか?という事を解明していくお話です。オーソドックスなADVですが、「ダイアローグシステム」と「つっこみシステム」なるものが用意されています。

「ダイアローグシステム」は、「どうする」「誰が」「誰に」の順で文章を組み立て、プレイヤーの意思を伝えるシステムです。基本的にこのゲームでプレイヤーが行うのは、節々でこの文章を組み立てる作業のみ。
それぞれ用意された言葉から選択するだけですし、時には「どうする」の項目しか選択できない事もあります。もちろんゲーム中のキャラクターは全ての組み合わせに反応するわけではなく、ある程度決められたパターンから答えを返しているだけでしょう。
それでも普通のゲームのように用意された選択肢を選ぶだけよりは遥かに「自分の意思を伝えている」感を味わうことが出来ます。

「つっこみシステム」は、ゲーム中の決められた場所に限り、キャラクター同士の会話をさえぎって主人公である葉山瞳に話し掛けられる(もちろん頭の中から)というものです。つっこんだ場合と、ほうっておいた場合で展開が変わるわけです。

さてさて、購入価格のせいもあるでしょうが、非常に楽しめました。これほど見事に「ゲームにおけるプレイヤーとは誰なのか?」を解決したゲームも珍しいんじゃないでしょうか。もちろんシナリオがそれに適しているからなんですが。

ほとんどのゲームでは、プレイヤーはゲームのキャラクターの一人を操っているだけであって、そのキャラクターはプレイヤーではないんですよね。名前は決められても、性格はほとんど決められていますし、ゲーム中プレイヤーの意図に反して動くこともままあります。
アナザーマインドでは、プレイヤーが本当に登場人物の一人になりきる事が出来ます。勝手な台詞を喋ることもありませんし、勝手な行動も起こしません。というか、意識だけの存在だから何も行動できないんですけどね。あくまで葉山瞳というキャラクターと話す事が出来るのみです。さらに、その会話も前述のダイアローグシステムなので、本当に自分が言葉を選んで話しているかのような気分になります。シナリオとシステムがよくマッチしたゲームだと思います。

そんなゲームなので、感情移入がすごいです。自分でも驚くぐらいゲームの話にのめりこみました。正直なところ「可愛いような普通なような」という微妙な外見の葉山瞳というキャラクターが、ゲームを進めるうちにどんどん可愛く見えてきます(笑
エンディングはいわゆるハッピーエンドと、バッドエンドがあるようで、バッドエンドになってしまった時の悔しさったらありません。ゲームは結構なボリュームがあり(初プレイ7時間弱ほど)、物語も最後までゲームのシステムを生かしきっていて、第三者ではなく登場人物の一人としてエンディングを迎えることが出来ます。最後までプレイヤーである「あなた」の台詞はひとつもないってのは徹底していて良かったですね。ダイアローグシステムにしたって、こういう意味の言葉を言ったというだけで具体的な台詞は出てきません。この辺はこだわりを感じられました。

こだわりといえば、ゲーム中、女子高生である葉山瞳の手帳を見ることが出来ます。それまでの登場人物や写真がスクラップしてあったり、日記を見ることが出来ますが、これがゲームを進める上でまるで必要が無い!
必要が無くても日記は毎日ちゃんとつけてあるし、ゲームの展開に応じて書かれている内容がちゃんと変わる。妙に凝ってます・・・面白いけど。

ブックオフなら高くても550円くらいで手に入るでしょうし、お勧めです。街といい、実写のゲームは面白くてもあまり評価されないようで不思議です。
ちなみにバッドエンドでもスタッフロールがながれ、本当のエンディングかのように終わるので注意して下さい。ネットのレビューを見ていると、勘違いしている方がおられるようで残念。バッドエンドもダークで風情がありますけどね。
難を言えばシナリオにいくつかツッコミどころはあります。なんでこの人がここに?みたいなのはご愛敬。またポケベルや登場人物のファッションセンスなど1998年製であることを強く意識させられるでしょう(笑

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